藤の花ー享楽歌集

 

藤の花弄られて猶咲き亂れひとつ堪へればひとつ嬉しや



藤の花は潔く散る美学など踏み躙り
重く垂れ下がる無数の紫を
それは咲き続けるという執着の苦しみを
甘美な悦楽へと転化させる術を知っている。
散り際を急ぐのはただの臆病。
枯れ果てるまで己を演じ切る
その強欲なまでの生。


-sayoko-

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