写真ノコト




美しいものを表現するために
画面を汚してゆくことに終始している。



撮影されたものは唯過去ではなく
新しい過去。



未知に触れる好奇心。




写真の可能性は
ドキュメント表現だけではない。


美しいものを撮るのではなく
美しく撮ること。




被写体に拘ること。
そして拘らないこと。



眼に見えぬものは撮れない。
それでも見えぬものを写すことができる。






写真は人が介在することで生き物のとなる。



美しいものは逃げる。だからいま此処で撮る。


こちらが名を与えるよりも素早く
光の縁へと身をひるがえして日常の襞へと潜り込む。
もどかしい。



撮影機はわたしの身体となれればいい。
スクェアとは世界の果てであり
わたしが世界に課す小さな秩序。

わたしは探し続ける。
なぜなら美は触れた瞬間にすでに過去であるから。

記録というものは作り物である。
せっせと美しい作り物を製造している。



精神より身体を信じている。
記憶よりも記録を信じることにした。




理想のこと。
あらゆる知識が写真へ集約していくこと。


きっと世界を拒否している。
だからスクエアから世界を凝視している。





欲情でさえ美しい光になるのが写真。

撮れば撮るほど
なにも視ていないように感じる。



意に沿わない作品に異論は挟まない。
自身の美学など部屋の隅の埃にも満たない。


夜にギラつき朝に微睡む。
それでも美しいものは存在している。



得意になったら捨てなくてはいけない。







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