悪戯-春三句

 


櫻色雨の濁りに朦朧と

硬くなりやはらかくなる花悪戯

木蓮やうつむきつつも指絡む



春は残酷な季節。
凍てついた矜持を抱く蕾さえ
慇懃無礼な陽光に絆され
ふやけた琥珀糖のように意志を失う。
私の孤独が
春という悪戯に不本意に
堕落させられてゆく。

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