夏のゆくえ



奥行きをいまだ知らぬ跣触る

*

夏というものは、残酷である。
それは、ほとんど青春のすべてを支配してしまう。
朝であろうと夜であろうと、
私たちは歩き、語り、食べ、そして交わる。
けれども、夏の終わりには
なにひとつ教訓めいたものは残らない。
唯それが愛しいということだけを
曖昧に置き土産のようにして去ってゆくのだ。

 Brandenburg Concerto No. 1 in F major, BWV 1046

-sayoko- 

コメント

メッセージフォーム

名前

メール *

メッセージ *