アート・オブ・フーガ



秋風のやや肌寒く吹くなへに荻の上葉の音ぞかなしき

『新古今和歌集』 巻第四 秋歌上433番

バッハはフーガである。
フーガ(対位法)なる世界の構築。

幾重にもときを経て重なる主題が
韻を踏んでゆく。
タントラの如く揺れうごく。
音の重ね衣は秋のせつなき歌に似る。


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