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渇望
汝のその凡そ世間では顧みられぬ部位を、
浅ましき、されどどうにも抗ひ得ぬ方法にて
愛して差し上げませう。
夜の帳が深く降りても
晝の光が窓より差し込んでも、
わたくしは時を忘れあなたの
その秘められた部分を苛めつづける。
惡しき嗜好とは如何に抑へても溢れ出すもので、
あらゆる理性の壁など
あっけなく破られてしまふ。
その奔流を僅かばかり掬ひ上げて、
わたくしの喉に与へてくださひ――
渇きに喘ぐわたくしの喉を、
あなたの秘奥の甘美なる影で潤させてくださひ。
あなたは罪の香気と悦楽の残響のなかに
静かに蠢いてゐるのでございます。
-sayoko-
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