終わらない夜

 


季節は移ろふもの、時は過ぎるもの。
然し明けぬ夜もあるかもしれぬ。 鞭を打つたび ―わが愛の鞭は憂きや心地よきや― と、われはひそやかに問ふ。 答へはただ一つ、 ―心地よきなり―といふ聲のみ。 その言葉のゆゑに 哀れな仕置は いつまでも終りを知らず、 ためらひは行爲のなかへ溶けてゆく。 ひとへに、 濃厚なるほどを重ね、 重ねしことさへ もはや數へられず、 愛と痛みの境は 靜かに失はれてゆく。


-Kaori-

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