薔薇の夜、或いは愛奴という名 リンクを取得 Facebook Twitter Pinterest メール 他のアプリ 6月 09, 2024 聖なる夜薔薇の白なれば赦されずヘーゲルの著した現象学。人間のありようとして常に精神(Geist)が充足しない”欲望の過剰”だという。それは死の匂いすら漂う危険なものでしか満たされない。嗚呼、他者と自身との葛藤に苛まされ親愛の好虐者にこそ肢体を拘束さる鞭に肌を晒し尚も蹂躙されることで自身の生が完結に至る愛しき者を「愛奴」という。薔薇の如く愛される汝のことを書き留めん。 リンクを取得 Facebook Twitter Pinterest メール 他のアプリ
形而上学 6月 18, 2022 哲学者ベルクソンは後ろ姿に 自身がみることのできない完了形の生をみていた。 あなたが決してみることのない いま歓びの痕に満たされたばかりの 背中を見つめる快楽。 マゾヒズム、サディズムの快楽には 様々な定義がある。 ぼくたちはどうしようもなく欲しいもの 取り返しのつかないものの交換をしている。 なににも代えられないなにかを。 photo:kaori Read more »
榠櫨の実 1月 09, 2023 くらがりに傷つき匂ふくわりんの実 -橋本多佳子- 羞じらいとは 一糸纏わぬことや 破廉恥な言葉を喚くことでは ありません。 子宮に秘めた羞恥の愉悦を 心赦す者に覗かれることが 貴女に深い悦びをもたらすのです。 photo:sayoko Read more »
愉悦 12月 04, 2022 レツスンは日ごろいづこへ向かふや知らず。 唯知れるは、何時か二人の心身が 行合ふかたのあることばかりなり。 其処へ行きつくまでの長き長きほど、 道具や言の葉にその麗しき部位責め囁き 嬌声と懇願に浅ましくも湿潤せる身体を 天上へ及ぶ及ばずを繰り返し愉しむなり。 陽の短きが哀し。 photo:kaori Read more »