レッスンにおいて歓びは与へすぎてはならない。
それは甘美な過剰が悦楽を鈍らせ
瞬間を空疎にするからである。
苦痛のあいだに刺すやうな快楽を忍ばせる。
それは香辛料のごとく身體を微かに震はせ
意識を鋭く覚醒させる。
長く、辛く、そして嬉しい
ひとときのために――
時間の流れはゆるやかに螺旋を描き、
痛みと歓びが絡み合ふその空間こそ、
真の耽美が宿る場所である。
歓びの節度こそが、
身体と精神のあひだに甘美な緊張を生み、
終わりなき官能の余韻を
静かにしかし確かに刻むのである。
永い春を愉しむために
-kaori-
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