春夏秋冬








春夏秋冬。
春に初々しく顔を伏し、
夏に湿った肌を鞭打ち、
秋に蝋に肌を彩られ、
冬にあらゆる部位で繋がる。

しかし、
あなたをわたしとわたしの道具で哭かせ、
如何に交わろうとも、
ふたつの身体はひとつになりはしない。
決してひとつにはなれなることはない。
それでも幾度も身体を苛め愛撫しつづける。
その悲鳴にも似たもどかしさが愛なのかもしれない。



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