秘密の庭園ー清原啓子




いつでも出会いは突然だ。

他の版画家に関する展覧会に掲示されていた
たった一点の作品。
求めていたものであったのだ。

銅版画というものがこれほどまでに
美しく輝けるのかと。

清原啓子、1955-1987。

凝縮された宇宙を創り
若くして命を失った版画家。

彼女は文学、
久生十蘭、澁澤龍彦など
1970年代のゴシックカルチャー急性期に
影響を受けて作品を創作していた。

叢、卵、歯車、天使、悪魔。
それらが彼女の仕掛けた秘密の庭園で舞う。
善も悪も無き、未曾有のエロティシズム。



*没後35周年清原啓子展ー図録










 


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