あたらしき風景


歳を重ねるとかつて知っていた風景が、 ひとつまたひとつと手の届かぬところへ遠ざかる。 その喪失に胸の奥がひそかに鬱々とすることもある。 しかしただ溜息を重ねているわけにはいかない。 心を震わせる新しい風景を、 自らの目で見いださねばならない。 新しきものに触れ、 古きものに過剰に感傷せず、 そして自らの手で世界を少しずつ創り出す―― その静かな行為こそ歳月の重みに抗う力である。

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