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支配すること
鳥獣はその器官によって教えられる。
人間は器官を訓練し支配する。
『格言と反省』 -ゲーテ-
*
鳥や獣は痛みや悦びを疑わない。
その器官が告げる声に従って生き交わる。
彼らの肉体はいつも正直でいつも無垢だ。
けれど人間は、器官を訓練する。
快楽を支配するために
あるいはその支配を演じるために。
触れることも縛ることもすべては
意志の延長として行われる。
その意志が強すぎるとき
身体はむしろ従順な獣よりも哀しい。
支配されたいと願うことは
支配の構造を知っているということだ。
だから調教という舞台で
人間はようやく獣に近づく。
理性を脱ぎ捨てることでしか
真に理性的でいられないのかもしれない。
photo:sayoko
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