夏の夜

 


夏という季節は如何に残酷なものかと考えている。
生きとし生けるもの、
その生命の極限までエネルギーを飲み
その呼吸を蒸発、腐敗させてゆく。

人も然り、
罪をその熱気を理由に深くする。
バタイユは「有罪者」で悪しき夜の神秘体験を綴った。
放蕩、病い、無宗教。
きっとそれに似ているのだろう、

夏の深き罪に今宵も発酵する、あなたは。







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