マーク・ロスコ



 年に一度は訪れる場所がある。
ロスコ・ルームと呼ばれる美術館の一角。
窓がない極度に灯りを絞られた、
唯その場所に絵画が居るための部屋。

抑制された色彩で描かれた壁一面の抽象、
それは崇高であり、
祈りのために存在する。
(それは「嘆きの壁」なのかもしれない)

彼は作品を長年制作するにつれ
色面が単一の色彩が占める範囲が大きくなり
自身でコントロールできなくなる。
そして自死を選んだ。

色彩の向こうにみえるのは希望か絶望か。
蝉しぐれに溶ける夏の午後に。




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