薔薇の哭き声、或いは被虐嗜好のこと


マゾヒズムとサディズムは表裏一体だという。

そう、レッスンで恍惚の表情をみていると
その快楽の深度に嫉妬が隠せない自分がいる。
その歓びに浸れない自分がいるからこそ
サディズムに向かう。
わたしのなかのマゾヒズムを満たすために。

マゾヒズムに侵されている者は
ひどくプラトニック(観念的)なのだ。
そして、自身のエロス(性愛)のかたちが
恐ろしくて、受け入れられないとの想いから
いちばん性から遠い存在になる。

そのあり方は、
あまりに清浄であり禁欲的なのだ。
だから求める、手に入らぬ究極の歓びを..
世界を取り戻すために。









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