ジャムの瓶



食卓は残酷そのもの。
うすい紅のジャムを掬い取り
白い膚にそっと広げてゆく。

指先はためらひしかし確かに触れ
甘さと熱を知らぬままの肌に
色を染み込ませる。

その行為は単なる塗布ではなく
見つめる視線と肌の間に
ひそやかに躍る緊張と
微かなる歓びをもたらす。

ジャムの赤は甘く湿り身体の表面で
緩やかに疼きながら時間を滞らせる。

photo:kaori



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