銅版画、或いは長い夜

イスラエル・ファン・メッケネム

中世を『暗黒の時代』と呼ぶ。ローマ帝国
衰退とともに世界は混沌と停滞の一途であっ
た。それでも人々は神を敬い美を愛した。長
い夜を経てルネサンスの光がみえてきた頃に
メッケネムが現れた。金工細工の技術がやが
て美を創造したのだった。当時の銅版画は基
督、自然、日常生活の慈しみを表現する。銅
版に刻まれた線は真利亜の祝福を自然の脅威
を人々に伝える。長き夜はひたたび世界を覆
い始めているが美なるものは世界をどう導く
のだろうか。              

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